めっきの品質管理

めっきの品質管理

お客様の多様なニーズに的確にお応えするため、経営理念に基づき日々改善に取組んでいます。 当社は、溶融亜鉛めっきのJISマーク表示認証工場です。

JIS番号及び加工技術の名称 JIS H 8641 溶融亜鉛めっき
種類の記号 HDZT35、HDZT42、HDZT49、HDZT56、HDZT63、HDZT70、HDZT77
認証番号 QA0807003

膜厚試験

1.電磁式膜厚計による膜厚試験

製品そのままを試験片とし、電磁式膜厚計を用いて、磁性素地金属である素地上の膜厚の違いによって変化する、めっき皮膜と素地金属を通過する磁束の磁気抵抗を測定することによってめっきの膜厚を求めます。

2.付着量による膜厚試験

有効面の形状によって電磁式膜厚計による試験が困難な場合は、付着量試験の結果をめっき皮膜の密度7.2g/㎤で除して膜厚に換算します。 付着量試験は、めっき前後の重量差から求める直接法と、めっき皮膜を試験液で除去しその前後の重量差から求める間接法があり、お客様からご支給頂いた試験片(製品に使われたものと同一の素材から採取した試料)を用いておこないます。

めっきの規格(種類の記号)
種類の記号 適用例
HDZT35 厚さ5㎜以下の素材、直径12㎜以上のボルト・ナット、厚さ2.3㎜を超える座金などで、遠心分離によって亜鉛のたれ切りをするもの又は機能上薄い膜厚が要求されるもの
HDZT42 厚さ5㎜を超える素材で、遠心分離によって亜鉛のたれ切りをするもの又は機能上薄い膜厚が要求されるもの
HDZT49 厚さ1㎜以上の素材、直径12㎜以上のボルト・ナット及び厚さ2.3㎜を超える座金
HDZT56 厚さ2㎜以上の素材
HDZT63 厚さ3㎜以上の素材
HDZT70 厚さ5㎜以上の素材
HDZT77 厚さ6㎜以上の素材
  • ※適用例の欄に示す厚さ及び直径は、公称寸法による。
  • ※引用:JIS H8641:2021 溶融亜鉛めっき

検査

1.素材受入検査

入荷した素材(鋼材及び鋼材加工品)は、寸法、構造、油脂類や塗料の付着、錆の程度などについて検査し、処理の可否や方法、条件を判定または決定します。

2.前処理中間検査

脱脂工程及び酸洗工程それぞれで、所定の時間処理したのちに、処理ムラなど前処理不良がないかを検査し、合否及び時間の延長や再処理を判定します。

3.めっき後中間検査

付着量及び外観を検査し、合否を判定します。 (※付着量は、めっき膜厚で仮判定をします)

4.完成品検査

めっき後中間検査で合格となった製品について、外観基準に照らし判定します。 (※なお、必要に応じて、ヤスリなどを用いて修正または補修をおこないます)